本活動は、伊那に伝わる「味噌玉」について、地域の方々とともにその作り方や当時の暮らしに触れ、実際に味噌玉で仕込む味噌作りを体験するワークショップです。
また、伊那谷の味噌玉文化が後世へと受け継がれていくよう、継続的な活動として取り組んでいます。

*本企画は、五福が主催する[五福の巡りあるくらしプロジェクト]の一環として実施しています。一般財団法人長野県文化振興事業団 アーツカウンシル推進局の支援を受け、地域の皆さんと共に創り上げていく取り組みです。自然豊かな信州の風土から生まれ、受け継がれてきた地域文化を、これからの未来へとつなげていきたい——そんな思いから開催しています。
味噌玉のお話会 vol.01
2025年6月3日(火)19:00〜
学校給食や福祉施設などで長年「食」に関わり、また地元の方々と実際に味噌玉での味噌仕込みを体験してきた小林貴子さんを中心に、「伊那谷の味噌玉について知る」お話会を、参加者8名のもと古民家・箕澤屋にて開催しました。

当日は、小林さんが実際に仕込んださまざまな種類の味噌を味見する機会もありました。味噌玉仕込みのもの、糀を通常の2倍量使用したもの、8年熟成のものなど、同じ味噌でもレシピや時間の経過によって味わいが大きく異なることを、実感として知る時間となりました。

また、小林さんご自身が、今もなお味噌玉仕込みを続けている方のもとで体験させてもらった経験談や、なぜこの地でこの作り方が生まれたのかについても、歴史的背景とともにお話しいただきました。
伊那谷での味噌仕込みは、お田植えの頃——5月中旬から6月上旬の初夏に行われていたといいます。
潰した大豆と塩を丸めたり、四角く成形したりしたものに糀をまぶした「味噌玉」を吊るしたり、重ねたりしてしばらく置いた後、本仕込みへと進みます。
これは、当時貴重だった糀を無駄なく、効率よく使うための知恵でもあり、あわせて糀が繁殖しやすい初夏という気候条件を活かした方法でもありました。
今回参加された方の多くは、これまで味噌玉について詳しく知る機会がなかったとのこと。それぞれが暮らす地域の年長者に話を聞いたり、自分たちで調べたりしながら、実際の仕込みへとつなげていこう、という前向きな話で会を終えました。