巡り社 森の事始め
箕輪町にある無量寺 裏山[西光山]を拠点に、山や森についての知識を深めるワークショップを開催しました。

今回は、巡り社メンバーを対象に、NPO特定非営利活動法人[森の座]の西村智幸代表を講師にお迎えして開催しました。また急遽、南箕輪を拠点に、行政と連携して里山整備に取組む[ちいもり]の杉本健輔さんも同行してくれました。ちいもりさんは、ご夫婦で活動されており、無量寺のある北小河内区の山にも箕輪町と連携して関わってくださっています。
ワークショップ3
森へ入る

最後は実際にクイズワークで学んだ知識を無量寺さんの裏山[西光山]で体感しました。
県外から来られた方はみなさん、伊那谷の真っ直ぐに聳え立つ木々に驚くようです。伊那谷は中央高地式気候で夏と冬の気温差(年較差)が大きく、湿度が低く降水量が少ないため、比較的乾燥を好むアカマツ・カラマツの木が多いそう。逆に花粉症で問題視されているスギは少ないのだとか。スギは湿地を好み、西光山でも沢のあたりに杉を見ることができました。
” おねまつ たにすぎ なかひのき ” 山と木の関係性
因みに、戦後はスギを多く植林したと言われていますが、国内の全樹木(植えたものも、自然に生えてくるものすべて)の12%程度なのだとか。多いように感じるのは、成長が早いからでしょうか?地域性もあるのでしょうか?
植物は種が落ち、それぞれのタイミングで芽吹いていく。こういった自然の摂理も大切ですが、こうして山に入ってみると、里山は人の手を添えてこそ生きていくことを実感します。昔の人は経験から、自然を敬いつつ、山をデザインしていたのです。ところが今は山に入る方も少なくなり、整備不足も問題視されています。また、気候変動も関係するのでしょうか、伊那谷に多くみられたマツが松食い虫の被害を受けているようです。専門家の方のお話しでは、標高1000m付近より下はこの先危ないのではと言われ、続いてナラも被害を受けるのでは?と予想されてるようです。


被害にあった松は薬剤とともに、生分解性プラスチックシートで覆われます。処理後の木材は薪として活用しても問題ないとのことです。
気候変動、山の整備不足、自然の摂理… この山を守るために私たちに何ができるでしょう。 まずは、みんなが山に関心をもち、 山と仲良くなれたらいいですね。
NPO特定非営利法人 森の座

ワークショップの中で、森の座さんの活動内容をもとに、森と地域や社会の循環となるヒントをシェアしてくれました。
森の座さんの活動内容は多岐に渡ります。森林整備、地域環境整備、木こりの派遣や、薪割り機・チェーンソーのレンタル、各種ワークショップ、また、製品化にもチカラを注ぎ、幅広く展開されています。その中でも素晴らしいと感じるのは、 一本の木も、根っこ(実験中のようです)から葉っぱまで、建材・薪、炭、アロマスプレー、お茶などとして「余すことなく使い切る」 森や山、自然への敬意を込めて活動されていることです。
今回、講師としてご協力いただいた森の座代表 西村さん、そして急遽サポートに入ってくださったちいもりの杉本さん。お二人の知識はもちろんですが、何よりお人柄にメンバーは惹かれたようです。 まずは、巡り社メンバーで西光山を知り・整える活動を行い、メンバー以外の方にも、この素晴らしい経験をシェアしたいですね。
最後に、参加してくれた巡り社メンバー、そしておもてなしをしてくださった無量寺さん、豊かな時間の共有をありがとうございました。
このワークショっプは箕輪町森づくり・活用事業補助金助成事業として開催させていただきました。ありがとうございました。